F-15

ご 挨 拶

 航空自衛隊小牧基地の主力部隊であります第一輸送航空隊は、昭和53年に創設されて以来、航空輸送の専門主力部隊としてその任務を堅実に果たして国民から高い評価を得て参りました。
 年を経るごとに段々世の中が複雑になって思い掛けないことが次々と起こってまいります。
 天変地異といった自然の働きで起こることは止むを得ませんが、人のなせることで起こる各地の紛争やテロ事件、虐殺や誘拐、拉致事件等、その原因は様々ですが主として民族間の恨みや、宗教の違いによる怨念、領土にまつわる確執、いずれも人々の英知によって防げるものだと思います。
 世界の情勢は東西冷戦時代が終わり、2001年の「9.11」での対テロ時代、中東優先時代、そしてアフガン戦争も終わり、アメリカは「アジア回帰」だと言っています。2015〜25年の「次なる時代」がアジア回帰の時代、次の2025年〜45年は「備えるべき時代」と言われています。米中の軍事的互角は45年ごろとも言われ、中国はいろいろ技術を導入しているからもっと早いかも知れません。
 日本の防衛力整備は、それに備えることです。防衛力の整備は時間がかかります。PAC3(地対空誘導弾パトリオット)は20年前に整備されたから今があるのです。
 21世紀は『格差と拡大の是正の世紀』と言われています。まず核の格差、核兵器を持たない国は外交発言力も幾何級数的に下がる時代です。
 『日本は持たないと決めたのだから、持っている国と互角にやり合うため、どうゆう力をつけて行くかが課題です。資源格差・先進技術の格差・情報格差。日本は各国が持っているような米中央情報局[CIA]のような情報機関を早急に作らねばならない。(帝大教授志方俊之氏の正論)』
 日本はいいリーダーを選んで、したたかにやっていくしかありません。我が日本は文明国の中でも安全な国と言われております。先祖伝来のすばらしい文化の中で育まれて来た祖国は今や内外共に非常に厳しい状況に置かれていると言わざるを得ません。
 現状を冷静に考えてみれば、自衛隊の存在により我々の日常生活に於いて万が一の安全を内外共に守られていることは誰しも否むことはできません。
 自衛隊諸君の日常の弛まぬ訓練は、その装備と相まって外に向かって、大きな抑止力であります。又内に対しては、不測の災害や事件、事故の折の人命救助、復旧に大きな力を発揮して頂いております。
 私共地元の協力会として、そうした基地の活動や勤務をしておられる隊員の方々を微力ながら応援、支援をさせて頂いていることを誇りに感じております。
 世評がどうであろうと、官民相携えて祖国を守ることは当たり前の事であります。内外共に平和で心豊かな日々でありますこと、心から祈ってやみません。会員諸兄のご健勝と基地の益々のご繁栄をお祈りしご挨拶と致します。

航空自衛隊小牧基地協力会 会長 伊藤 誠一